ルール変更 (2020年12月時点)

2020年12月時点で入手できているルール変更の情報を掲載しています。
大きな変更点としては、

  1. サービスレッツ(打ち直し)の廃止
  2. ドロップサーブの追加

となります。

2021 ルール変更内容 (抜粋)


ご注意)

このページには2021ルール変更による影響が大きいと思われる部分を抜粋して掲載しています。
なお、USA Pickleball/IFPは2021ルール変更の一部の内容を現時点では最終確定させてはいません。
そのため、今回案内されている変更内容の一部が、2021年1月以降に変更される可能性がありますのでご注意ください。
このような場合は当サイトでも可能な範囲でお知らせしていく予定です。


(各項目の最初の2桁の番号は、2021 Change Documentの項目の番号です。)


A. サービスレッツ(打ち直し)の廃止


(関連: 2020 Rulebook中の 4.O, 4.O.1, 4.O.2, 4.O.3 and 3.A.18)



変更内容のポイント


サービスのボールがネットに触れた後で、相手コートのサービスの有効エリア内に着地した場合


2021年1月24日まで:

レッツ(打ち直し)


2021年1月25日以降:

そのまま継続



詳細: (2021 Change Document中の11ページに記載)


削除:

2020 Rulebookから、定義(3.A.18)とセクション4(Service Lets)が削除されました。
2021年以降、サービスレッツを管理するルールは無くなります。
サービスレッツ(打ち直し)は廃止されました。
これまでの慣習でプレーヤーとレフリーの双方ともサービスレッツをコールしてしまう可能性があることに注意してください。
サービスレッツがコールされたことによってプレーを止めてしまうと、そのプレーヤー/チームはルール7.Iに則ってフォールトとなります。


理由:

他のルール変更よりも論争の的になるルール変更が、毎年恐らく1つはあります。
今年は、サービスレッツがそのカテゴリーに分類されると予測しています。

多くの人が「なぜ?」と質問しました。それは普通で、そして予期される、答えるに値する質問です。
この変更の理由は、慎重な思慮のもとで検討されました。それは気まぐれ、あるいは恣意的な決定ではありませんでした。
以下で説明を試みます。

変更に反対する人々は彼らの意見を変えないかもしれませんが、少なくとも1人は決定の背後にあるものを知っています。


ルール委員会の考慮事項

ルール委員会は、以下の優先順位でルールを承認するように努めています。

  1. 最優先事項は、ゲームの整合性を維持することです。
    委員会にとってこれ以上の重要なことはありません。
  2. 2番目の優先順位は、プレーヤーにとって最善なものは何かということです。
    プレーヤーの「学びやすい、プレイしやすい」という経験を、委員会が改善させることができるルール変更です。
  3. 3番目の優先事項は、判定に最適なものは何かということです。
    これは、プレーヤーがレフリーと議論したり衝突したりする可能性を低くするために、委員会がルールの部分においてできることです。

注:
原文ではここから下の部分に更に詳細な説明が記載されていますが、当ページでは割愛します。
興味のある方は原文をご覧ください。



B. (暫定)ドロップサーブ


(関連:2021 Rulebook中の 4.A.8, 4.A.8.a, 4.A.8.b, 4.A.10.c)



変更内容のポイント


2021年1月24日まで:

従来のサーブ方法(上方向へトスし、落ちてきたところを打つ)のみ


2021年1月25日以降:

従来のサーブ方法に加え、ドロップサーブ(ボールを下方向に自然落下させ、バウンドして上がってきたところを打つ方法)も可能となります。
ただし、この時に腕を下方向へ動かしてボールに勢いをつけてはいけません。



詳細: (2021 Change Document中の24ページ以降に記載)


24. 2021 Rulebook 4.A.8
暫定 ドロップサーブ

新規: ***暫定ルール***

ドロップサーブ

Rulebook 4.A.1から4.A.7に記載されている従来のサービスシーケンスに加えて、プレーヤーは”ドロップサーブ”を使うことを選択することができます。


理由:

  1. 片腕だけを使用するような身体障害者の方に、より良いサーブ方法を提供する。
  2. プレーヤーとレフリーの双方とも、実施が簡単になる。レフリーはボールが正しくドロップされたことを確認するだけで良い。
  3. 初心者にサーブを教え易くなる。
  4. サーバーズブロック(イプスとして知られている運動障害)を発現するプレーヤーに代替えのサーブ方法を提供する。
  5. サーバーは、通知せずに、試合中いつでも通常のサーブ、または暫定のドロップサーブを使用することができる。

注記: 暫定としているのは、意図、または予期しない結果について、来年(2021年)評価することを意味します。


25. 2021 Rulebook 4.A.8.a
ドロップサーブをリリース


新規:

サーバーは片方の手からボールを放すか、または補助の無い自然な高さのパドルフェイスからボールを落とし、ボールがプレー面で跳ね返った後にボールを打つ必要があります。
サーバーのボールのリリースは、レフリーとレシーバーに見える必要があります。レフリーのいない試合では、サーバーのボールのリリースがレシーバーに見える必要があります。
ボールのリリースが見えなかった場合、サーブがリターンされる前にリプレイがコールされなければなりません。
足の位置に関する規則(4.A.2および4.L)は引き続き適用されます。


理由:

4.A.8と同じです。
注: ボールに加えられる下向きの加速は、重力によるものだけです。


注:
原文ではここから下の部分に3つのシナリオが記載されていますが、当ページでは割愛します。
興味のある方は原文をご覧ください。


26. 2021 Rulebook 4.A.8.b
ドロップサーブでは下方向に勢いをつけることはできません


新規:

地面から跳ね返る前に、ボールに下向きの勢いをつけたり(投げたり)、パドルで上向きにトスをしたり、パドルで打ったりしてはいけません。
ボールを正しくドロップさせないと、フォールトになります。
ボールがドロップされた後、ボールがプレー面に着地できる場所(4.A.2が満たされている場合)に制限はありません。
また、スコアがコールされてから10秒以内にサーバーがボールをドロップできる回数にも制限はありません。


理由:

4.A.8と同じです。


注:
原文ではここから下の部分に1つのシナリオが記載されていますが、当ページでは割愛します。
興味のある方は原文をご覧ください。


27. 2021 Rulebook 4.A.10.c
ドロップサーブではフォアハンドとバックハンドに制限はありません


新規:

ドロップサーブを使う場合、制限を受けることなく、フォアハンドまたはバックハンドのいずれでもボールを打つことができます。
すなわち、Rulebook 4.A.3、4.A.4、4.A.5の、ボールとパドルの位置の制限は適用されません。


理由:

4.A.8と同じです。


C. その他


サービスレッツとドロップサーブ以外のルールの一部を抜粋し、和訳したものを以下に掲載しています。


28. 2021 Rulebook 4.B.9
サービス側チームは位置を尋ねることができます


従来:

サービスモーションを開始する前、サーバー側チームは正しいサーバーとサービスコートを決定するために、レフリーにスコアと正しいサーバーを尋ねることができます。


新規:

サーブの前に、サーバー側チームはレフリーに対してスコア、正しいサーバー、正しい位置を尋ね、コールされたスコアにチャレンジ(異議申立て)、または確認したりすることができます。
サーバー側チームのプレーヤーは、これらの質問を1つ以上することができます。


理由:

この変更は、すべてのタイミングの問題を、次のサーブをする前の、矛盾の無い時点に移動させる、複数のルール変更の一部です。
また、プレーヤーが正しい位置を尋ねたり、コールされたスコアにチャレンジ(異議申立て)、または確認したりすることができるようになります(復活)。
この変更は、コートを変更するサーバーに発生する可能性がある争いに対して機能します。
目標は、ボールがサーブされる前に発生する、プレーヤーとレフリーの争いを減らすことです。
この変更を追加した目的は、サーブ側チームが許可されたいずれかの質問を行った時に、サーブ側チームがレシーブ側チームに「クイックサーブ」することを防ぐためです。
この変更は、「プレーヤーがスコア、正しいプレーヤー、正しい位置を尋ねるたびに、レフリーがプレーを一時停止する」というガイドラインと一致しており、レフリーはプレーを一時停止(「タイム」をコールし、手を上げるか、またはコートに入ることによってボールデッドの状態を作る)させ、プレーヤーの質問に答えてからスコアを再度コールします。
15秒通知の必要はありません。
Rulebook 8.Eにより、このボールデッド中にフォールトは生じません。


注:
原文ではここから下の部分に2つのシナリオが記載されていますが、当ページでは割愛します。
興味のある方は原文をご覧ください。


29. 2021 Rulebook 4.B.10
レシーブ側チームは位置を尋ねることができます


従来:

サービスモーションを開始する前、レシーブ側チームは正しいレシーバーと正しい位置を決定するために、レフリーにスコアを尋ねることができます。


新規:

サーブの前に、レシーブ側チームはレフリーに対してスコア、正しいレシーバー、正しい位置を尋ね、コールされたスコアにチャレンジ(異議申立て)、または確認***を***することができます。
サレシーブ側チームのプレーヤーは、これらの質問を1つ以上することができます。


理由:

(要再確認)この変更は、すべてのタイミングの問題を、次のサーブをする前の、矛盾の無い時点に移動させる、複数のルール変更の一部です。
また、プレーヤーが正しい位置を尋ねたり、コールされたスコアにチャレンジ(異議申立て)、または確認したりすることができます。(復活されました。)
この変更は、コートを変更するサーバーに発生する可能性がある争いに対して機能します。
目標は、ボールがサーブされる前に発生する、プレーヤーとレフリーの争いを減らすことです。
この変更を追加した目的は、サーブ側チームが許可されたいずれかの質問を行った時に、サーブ側チームがレシーブ側チームに「クイックサーブ」することを防ぐためです。
この変更は、「プレーヤーがスコア、正しいプレーヤー、正しい位置を尋ねるたびに、レフリーがプレーを一時停止する」というガイドラインと一致しています。
レフリーは「タイム」をコールし、手を上げるかコートに入ることによってボールデッドの状態を作ってプレーを一時停止させ、プレーヤーの質問に答えてからスコアを再度コールします。(15秒通知の必要はありません。)
Rulebook 8.Eにより、このボールデッド中にフォールトは生じません。
この変更を追加した目的は、レシーブ側チームが許可されたいずれかの質問を行った時に、サーブ側チームがレシーブ側チームに「クイックサーブ」することを防ぐためです。


注:
原文ではここから下の部分に1つのシナリオが記載されていますが、当ページでは割愛します。
興味のある方は原文をご覧ください。


30. 2021 Rulebook 4.B.11
正しくないプレーヤー、または間違った位置はフォールトです


従来:

レフリーはプレーヤーのポジションを修正せず、そしてポジションに関するプレーヤーの質問を確認しませんが、ポジションに関する質問に「あなたはXポイントを持っています」または「あなたのスコアはXです」と口頭で返答することができます。
正しくないプレーヤーがサーブまたはレシーブをした場合、またはプレーヤーが間違った位置からサーブをした場合、レフリーは直ちにプレーを停止し、フォールトとみなします。


新規:

正しくないプレーヤーがサーブまたはレシーブをした場合、またはプレーヤーが間違った位置からサーブをした場合、レフリーは直ちにプレーを停止し、フォールトとみなします。


理由:

プレーヤーまたはチームに、複数のフォールトがコールされる可能性を強化するためです。
この変更は、レフリーが答えることのできない質問を無くすということも表しています。
Rulebook 4.B.9と4.B.10への変更により、プレーヤーはレフリーに一部、またはすべての質問をすることができるようになったため、レフリーが答えられる内容の制限が無くなりました。


注:
原文ではここから下の部分に3つのシナリオが記載されていますが、当ページでは割愛します。
興味のある方は原文をご覧ください。

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